コメント
この記事へのトラックバックはありません。
「どうして詩を書いているんですか?」と聞いた後で、「返答詩集、て書いてあったから、どういうことなのかなって、思って」とさっきの本を手に取る。
「ブログにコメントが来るんです。それに返答の詩を返すんですね、だから、返答詩」と語ったあとで、思い出して「きっかけは、生きることが苦しくて死にたいって、読者からコメントが来て。その時自分にできるのは、詩を書くことしかないって、この人に、今必要な言葉を与えないと、この人は死んじゃうかもしれないって思って、それで無我夢中で詩を書いたら、その人は生きていきますって、言ってくれて、そこから返答詩が始まったんですけど」そこで一区切りして、「返答詩って、読み手がいて、コメントが来て、詩を返す、という過程があって。
その手応えって、詩を書く理由っていうか、読者と繋がっている感覚を大事にしたいって思って、詩を書いているんです」と一息で語って、あ、語りすぎたかな、と思ったけど、「その感覚、すごくわかります」とゆっくり頷いてくれた。
ひとりきり話すと、その人は「もしこの出会いがなかったら今日死んでたかもしれない」と言った。
「もしよかったら」と僕は詩集を差し出す。
「旅のお供にこの言葉たちを連れて行ってやってください。あなたの心に光が灯せるように」その人は鞄に詩集をしまうと、手を差し出す。
「ぜひ、生きて、また会いましょう」と握手をして、僕たちは別れた。
この記事へのトラックバックはありません。
2024-7-13
2024-7-13
2024-7-13
2024/7/13
知ってましたか 玄奘三蔵法師と岩槻の繋がり 「武州岩槻 玄奘塔ものがたり」2024/7/13
ジャズと教育 凱旋講演会!2024/7/13
縄文落雁 ぷくみ 産学官連携により開発2024/7/13
岩槻の市民交流カフェ(第5回)2024/7/13
郷土資料館の体験講座2024/7/13
柏崎小学校 PTA会長としての想い⑤2024/7/13
特撮関係者インタビュー④ 続「姫野昭三さん」2024/7/13
子ども奮闘記 「自分からやるために必要なこと」2024/7/13
あなたの心に 届けたい言葉 詩人=大野弘紀Copyright © WEB ら・みやび 岩槻 All rights reserved.
この記事へのコメントはありません。