伝統工芸士の来歴①「家業を継ぐ気はなかった」

こんにちはゆうきです。
今回からは私の仕事について「伝統工芸士とわたし」をテーマになぜ作りの道に進んだのか、そして今後どのような思いをもってこの仕事に携わっていきたいか。などについて3回にわたりお話させて頂きたいと思います。
第1回目の今日は、まず私がゆうきとして人形制作の道に入ったきっかけについて簡単にお話させて頂きます。
皆さんもご存じのように私たちの住むここは江戸時代から人形作りが盛んで現在でも多くの人形店が点在しています。
私の父も人形職人として人形店を営んでおり、幼い頃から人形に囲まれて育ちました。
10代の頃から家業の手伝いはしておりましたが、実はまったく!というほど継ぐ気持ちはありませんでした。
家業を継承していらっしゃる方の多くはこのパターンをよく耳にしますが(笑)
その仕事の大変さや苦労を幼い頃から側でみていると「絶対にやりたくないなぁ・・」となるのでしょうね(笑)
その後、短大を卒業してからは建築関係の仕事などにつきながらインテリアコーディネーターを目指してキャリアアップスクールなどに通い勉強していました。
それが24歳のある日、父に誘われて何気なくついて行った人形職人の展示会に訪れた際に、ふと思ったんですよね。
「私が欲しい人形がないなぁ・・・」と。
お雛様とは本来、女の子の無事な成長を祈り感謝をささげ、自分の身代わりに厄を持っていってくれる宝物です。
一生の宝物だからこそ本当に自分が欲しいと思う人形が作りたい!と急にビビッと熱い思いが湧きあがったんです。
ならば!と勤めていた会社を退社し本格的に人形作りの「いろは」から勉強をし直し、28歳のときに「工房ゆうき」を立ち上げました。
あれだけ自分からは遠いものに見えていた人形制作の道も、きっかけは自分だったら「こんな人形が作りたい!」と思えたあの一瞬からの始まりでした。
初めて「ゆうき」として開催する事になった展示会も実際、準備に取り掛かってみると悪戦苦闘の連続・・。
次回は、「嬉しくもあり、くやしさもあり・・」な、なんとかスタートし「ゆうき」となった私のそれからをお話させて頂きたいと思います。

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