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家族などを支える介護者が自由に語る場として介護者サロンがあります。
岩槻区の介護者サロンの一つである「おもい槻」(おもいつき)は、コロナ禍でもLINEを使って定期的に集まり、11月からは再び対面での活動を再開しました。
筆者はおもい槻が発足する際に当時の高齢者生活支援コーディネーターにお声がけいただき、微力ながら協力させていただいております。
現在家族を介護している方や、介護が落ち着いた方など、6名の住民によって運営されています。
月に2回集まり、介護の壮絶さ、介護者の現実の想い、家族の絆、地域の課題等、共感の和が広がります。
介護に関することだけでなく、健康を維持する方法や制度・研修の情報など、さまざまなことが話されます。
埼玉県では、令和2年3月に「埼玉県ケアラー支援条例」が制定されました。
介護者の中でも18歳以下の介護者をヤングケアラーといい、埼玉県では回答した48000人の4・1%、約2000人の高校生が介護をしている実態が明らかになりました。
介護の社会化として2000年に始まった介護保険はあれど、介護者が孤立するのを防いだり、相談できる環境の整備は十分とは言い難いと思います。
ご興味ある方はぜひ県のホームページをご覧いただければと思います。
本学の学生にも、家族を介護する学生がいます。
中には学業とのバランスに苦労する学生もいますが、人を支える態度や人の心に触れる技術を学んでいる学生もいます。支える側・支えられる側というように区切れるような単純なものではなく、介護者にも支えが必要です。
その支えの一つとして介護者サロンが果たす役割は大きいといえると思います。
【目白大学保健医療学部作業療法学科・野村健太】
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