タイプも様々な認知症 本人と周囲の関わり

認知症は、少しずつ脳の機能不全が広がっていく病気です。
アルツハイマー、脳血管性、ピック病、レビー小体型など、様々な種類があります。
それぞれの症状や対処法も異なります。
日中でもうつらうつらすることが多くなるタイプや、品のいい物静かな人だったのに、口汚くののしるようになるタイプもあります。
その場での話はきちんとでき「どこが悪いの?」と思えるような会話が成立する人も居れば、手足がすくんで歩き出すのに介助が必要になる人も居ます。
当然、処方される薬も違ってしかるべきです。
「物忘れがひどい? アリセプト出しとくから。」という紋切型のお医者さんは、やめた方がいいかもしれません…。
認知症のご本人は、健康な状態からの連続で生活されていますから、実はそれほど困っていません。
だいたい人生を60年以上も生きていれば、多くの困難を乗り越えてきているのですから、多少の困りごとには対処してきた経験があるのです。
ご自身で何とかしようとされるため、ご家族が困ったことだと認識される要因のようです。
例えば、主婦を長くしてきたお母さんは、調理しようとされます。
でも、火に鍋をかけていたことを忘れ、焦がしてしまう。
一度や二度ではありません。何度も焦がすようになります。そうすると、別居のお子さんが、「危ない! 火事になったらどうするの!」と、ガスの元栓を閉めて、使わせないようにします。
もちろん、そのときの会話は成立していますので「わかった」とお母さんも渋々うなずきます。
でも、忘れます。
調理をしようとして火が付かないと、また、元栓を開けて使うこともされますし、ガス会社に電話して利用再開の手続きをされる方もいました! 
認知症がうんと進行して、自分の身体の動かし方もわからなくなり、寝ていることが多くなると、逆に介護の手間は減っていきます。
むしろ早期でまだまだ動ける時の方が、周囲が困ることが多いようです。
俗に言う徘徊も、本人は、家に帰ろうとしているだけだったりします。
その人の人生や人格を尊重しつつ、家事や事故など命にかかわるような事件につながらないように生活を支えていくことで、天寿を全うできる社会になるといいですね。
そのためには、周囲の理解が不可欠です。
もしご家族が認知症なのではないかとお悩みの方がいらっしゃいましたら、愛風におこし下さい。
何かお役に立てるかもしれません。
【愛風・久毛】

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