風信人の旅『元荒川和船まつり』

静かなすずみ湖と帆掛け舟
静かなすずみ湖と帆掛け舟 川名 栄 撮影

今夏行われた元荒川和船まつりでは、多くの人が屋形船に乗船し、すずみ湖の遊覧を楽しんだ。
水門のある末田須賀堰近くの、つきのき広場から出発した屋形船は、大野島水管橋の辺りまで遡った。
ここは児玉南柯が「天の川こぐ船」と歌った歌枕である。
船はUターンして第六天神社に到着した。船から見る神社の玉垣は、大戸八景一つで見応えがあった。
神社では、南柯の七夕の舟下りにちなんで、境内の藤棚に願い事を書いた短冊を結びつける催しを行った。
春は藤の花、夏は五色の短冊が藤棚を彩った。
まつり初日は、第六天神社の帆掛け舟白い帆を上げて川に出た。
岩槻古城八景にも描かれた帆掛け舟は美しく、見る人を引き付けていた。
(第66回)

 

風信人の旅『元荒川和船まつり』プラス
白岡市で川の講演

平成29年8月19日、白岡市の歴史会で、筆者が講演を行った。
予め、同市教育委員会から「元荒川について」という題をいただいていた。
約一時間の講演では、元荒川が荒川水系と利根川水系であること。児玉南柯の七夕の船下りと和歌。
春の元荒川感謝祭、夏の灯火船、和船まつり。大戸八景などについて話した。
白岡では、星川が元荒川に合流していること。
かつて、蓮田と岩槻の間を流れていた日川(にっかわ)が元荒かと合流していたこと。
そして児玉南柯が元荒川を「天の川」と詠んだことを紹介。
元荒川は天体にゆかりのある川であり、各市が川でつながっているので「協力して川の文化を創っていきましょう」と締め括った。
(第42回)

帆掛け舟を高台に建つ諏訪神社 左は神楽殿追い抜く屋形船 川名 栄 撮影

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

インフォメーション

  1. 2024-7-13

    睡眠不足がもたらす健康リスクとは?⑥

    睡眠改善のためのヒントとアドバイス  ストレス管理と睡眠の関係 ・ストレスがたまると、睡眠不足の…
  2. 2024-7-13

    支援団体に  自動車税一千万が課税

    [caption id="attachment_22457" align="alignleft" w…
  3. 2024-7-13

    伝えて槻丸 №12 第84回 たかみや えみこ

    【中古】 秘伝4コママンガの描き方 今日からキミもプロ作家!! / ドラクエ…

『らうんじ』からの募集・告知

  1. 唐朝(とうちょう) 唐の朝廷。 唐の時代 名君(めいくん) 国家を 統制することに すぐ…
  2. [caption id="attachment_22317" align="alignright" …
  3. [caption id="attachment_22308" align="alignright" …
  4. 地域の疑問やあなたのアイデアを聞かせて下さい。 独自の文化や観光の魅力をたくさん持っている岩槻です…
  5. だれでもできる簡単なおもちゃづくり(材料費等無料) 【日時】①7月20日(土)②7月27日(土)③…
無料イラスト素材【イラストAC】

岩槻について

  1. 2024年6月末、会社の行事で沖縄県に訪問した際、名前とメッセージを即興で書いてくれる書道家のAさん…
  2. ――その後現場から離れて経営側から関わるようになったと思うのですがショーの世界でやっていてよかったで…
  3.  学童で働いていた私が子供との関わりを綴る日々の記録です。 学童は第二の家庭と言われますが、何十人…
  4. 「夢」 それは希望 努力の彼方 暗い場所から見た光 逆境に対する意志 新しい出会い &n…

アーカイブ

過去記事

イベント終了などで移動になった記事はこちらから

移動済み情報記事一覧へ

 

ページ上部へ戻る