秋の夜長を照らす月 そこに住むうさぎの逸話

秋といえば月。
中秋の名月という言葉がありますね。
月見のお供えものといえばお団子がやはり思い浮かびます。
月の満ち欠けは新月と満月を15回の夜の周期で繰り返します。
この満ち欠けによって出来た暦が太陰暦(現在でいう旧暦)です。
平安時代には月の美しさを愛でて歌いましたが、農民は月の満ち欠けで農作業を行い、秋の収穫期になると感謝の意味を込めて米で作った団子を月に供えをしていました。
この風習がお祭りとなって、現在の「十五夜」という形になっていきました。
月といえばうさぎ。
影が「うさぎが月で餅つきをしているように見える」のは日本固有の見方で、中国ではうさぎは不老不死の薬を作っているそうです。
うさぎと月の関係について有名なのがインドの「ジャータカ」という仏教説話です。
昔、森にカワウソ、サル、山犬、うさぎの4匹がいました。
帝釈天は、僧侶の姿となり、彼らがどのように善行を行うのか試しました。
それぞれの動物たちが自分にできることを活かして差し出せるものを見つける中、うさぎだけが何もしてあげれないと思い、僧侶に自分を差し出そうとしました。
火の中に飛び込んだうさぎでしたが、うさぎはやけどさえ負わなかったのです。
僧侶はうさぎの行いをほめたたえ、山々から泥を絞り出し、月の表面にうさぎの姿を描きました。
現代風に解釈すると「情けは人の為ならず」ということでしょうか。
善い行いを見ているのはお日様ではなく、お月様かもしませんね。
【tomo・kun】

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