浦和美園地区の半藤武男さんのお宅では、30年以上前から、サンショウの苗木をハウスの中で育てている。
その苗木から生長した若葉を一枚ずつ、ピンセットのようなもので切り取り、乾燥させないように、水の中で保存。
その後、木製の箱に手作業で並べるそうだ。
若葉の大きさは、わずか2〜3センチ。
細かい作業で、根気のいる仕事だと聞いて、ため息が出そうな感覚になった。
霧吹きで水分を含ませ、早めに市場に出荷するそう。
半藤さんは「近年、料亭での会食以前ほどではないようで、需要が減少しているようです。
しかし、今の時季、筍や煮魚に添えて、香りや彩りを楽しむ人も増えているようですね」と話していた。
サンショウは、ミカン科の落葉低木。
和のスパイスとして、旬のこの時期に少しだけ料理に利用してみてはどうか。
木の葉一つ落とすことで、いつものテーブルが華やぐかもしれない。
【増田啓子】
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