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板碑は、鎌倉時代から戦国時代につくられた石塔で、全国的にみることができます。
埼玉県では昭和51年から行われた埼玉県教育委員会による悉皆調査の結果、2万201基が確認されています。
県内の板碑は、長瀞町や小川町などで採れる緑泥片岩と呼ばれる板状にはがれ、加工しやすい石材が使われています。
そのため美術的に優れたものもあり、文字資料の少ない中世においては、歴史資料としても価値も高く、時代を知るひとつの手掛かりにもなっています。
通例、板碑は全体を板状に形づくり、頂部を三角形にし、仏を梵字で刻むことが多くみられますが、画像で表現するものもあります。
この他、造立の年代、供養者の名前、仏の功徳を賛美する真言・偈、願文、造立の趣旨などが刻まれています。
郷土資料館には、遷喬館でかつて保管していたものなど鎌倉時代末から室町時代の板碑20数基を収蔵しています。
現在展示している板碑は、区内黒谷にある遍照院の「地蔵画像板碑」で、基部などを欠いていますが高さ105センチ、幅33セン、応永11(1404)年の紀年銘と「義山忠公禅門」の供養者の名前が見られます。
主尊の地蔵菩薩は画像で表し、2つの台座(蓮台)に足を据えて立ち、右手に錫杖、左手に宝珠をもっています。
輪郭を彫り残す陽刻的な手法で表現され、14世紀後半から15世紀前半の画像板碑の優秀作例といえます。
なおこの板碑は、昭和49年9月に市の有形文化財(考古資料)に指定されています。
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