ジャズと教育・お砂遊びだってアドリブ

子供のアドリブ力ってどうやって付けることができるのでしょうか。
今回は、兼務ではありましたが、園長として勤務させてもらった幼稚園の砂場で考えたことをお伝えします。
砂場って実に面白いのです。
幼稚園や保育園の子供たちにとって遊びは「勉強」です。
しかし、その遊びにはマニュアルも教科書もありません。
遊びはアドリブのみで構成されているのです。
砂遊びをしている子供たちの様子を思い浮かべてみて下さい。
子供たちは実際の山や絵本で見た山を「モデル」として山のイメージをもちます。
そして、そのイメージで山を作っていくのです。
あくまでイメージですから見た山をそのまま再現するのではありません。
写真を見ながら山を作っている子供は砂場にはいないのです。
目の前にある砂をいじりながら自分がイメージとして抽象化した「山」を作っているのです。  
どのようにして高い山を作るのか、川や池をどこに作り、水が流れるようにするにはどのようにしたらいいのか等は誰も教えてはくれません。
幼稚園の先生方は「もっと高い山できるかなあ」等と言うことはありますが、作り方の具体的な指示まですることはないのです。
そんな中で子ども達は遊びに夢中になりながら、試行錯誤を繰り返し、自分の持つイメージをどんどん膨らませていきます。
とんでもなく高い山を作ったり、落とし穴になるような深い池を掘ったりして、壮大なジオラマに負けぬ大作を作り、先生方を驚かせるのです。
このようにアドリブで行っている砂遊びですが掘ったり、形作ったりするには「技術」が必要です。
それはどのように獲得しているのでしょうか。
その鍵も「モデル」にあるのです。
一緒に遊んでいる仲間には経験の豊富な「山作り名人」、次々にイメージを膨らませて形にする「アイデアマン」、効率的に技術開発する「パイオニア」が必ずいるのです。
そんな「モデル」を横目で見ながら子供たちは砂場で様々なことを学んでいるのです。
【「共栄大学客員教授・岩槻Jazz 代表」今村信哉(Shinya Imamura) 】

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