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コロナ禍が拡大の様相を見せていた十二月ではありましたが「岩槻JazzDay2020」を実施させていただきました。
出演したバンドの演奏、そして会場となったさいたま市民会館いわつきの皆さんによる献身的な感染防止対策のお陰で素晴らしいコンサートにすることができました。
音楽を楽しむという人間にしかできない営みの大切さがこのコンサートを通してよく分かりました。
演奏者として久しぶりにお客様の前で演奏しましたが、お客様の笑顔と大きな拍手を頂いた時の喜びは忘れることができません。
音楽は聴いてもらうことによって成り立つのだということを痛感しました。
演奏する場が無くなった一年間、練習を続けられたのは聴いてもらえるという希望があったからです。
私が誰もいない無人島でドラムを叩いたら寂しさだけが残ってしまうでしょう。
学校で子どもたちが一生懸命勉強するのはなぜなのでしょうか。
学ぶこと自体に魅力を感じ、夢中になれる子供もいないわけではありません。
しかし、そのような子供はごく少数です。
自分の子供時代を振り返っても勉強するより遊びが最優先。
そんな中で勉強を続け、教員にまでなってしまったのはやはり認めてくれた人がいたからなのです。
夏休みの自由研究でただ大きく書いただけの年表を評価してくれたり、取り柄のない私を応援団長に抜擢してくれたりした先生方。
そして何より、へまばかりしている自分に「やればできる」と常に言い続けてくれた母がいてくれました。
お陰で社会科の教員免許を取り、一生の仕事として今でも教員をやり続けることができています。
子供を変えることができるのは、毎日接している身近な大人なのです。
【「共栄大学客員教授・岩槻Jazz 代表」今村信哉(Shinya Imamura) 】
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