先人たちの残した 街を見守る「庚申塔」(こうしんとう)

昔の道が交差している箇所や、江戸時代に村落の入り口だったと思われる場所に、今でも「庚申塔」と呼ばれる石碑や石仏が残っている。
中国から伝来した伝統的な宗教「道教」に由来する「庚申信仰」に基づき建てられたものだ。
一説によれば、江戸時代の初期から後期にかけて作られ、明治以降になるとこのような信仰は迷信だといわれた。
その後、高度経済成長期の拡幅整備工事にともない徐々に撤去され、寺社仏閣の境内へ移された物も多いといわれる。
記録によれば、岩槻区を除くさいたま市内だけでも400基ほど残っているそうだが、この街にはどれほど残っているのだろうか。
昔ながらの場所に鎮座して、街に住む人たちの安全と疫病よけとして地域を守ってくれているのかもしれない。
しかし、季節の花などをお供えされている「庚申塔」を見かける一方、忘れ去られたかのように傾いたものも見かける。
先人たちの残したものをきちんと検証して、文化資産としてふたたび光を照らすのも大切ではないだろうか。

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