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芋がらとは、からとり芋・ずいきの茎を干して乾燥させ、日本古来の自然食として一年中食べられている食品だ。
保存食としても重宝されている。
浦和美園地区に住む半藤武夫さんのお宅では、この時期に家の軒先にのれんのように下げられている。
実際に見ると、何とも季節を感じられるひとときを味わえた。
雨や夜霧が心配な日は、ビニールハウス内に下げることもあるという。
半藤さんのお宅では、針金ハンガーの片端にはさみを入れて、棒状になった針金に1本ずつ通し、1つのハンガーにつき10本ほどを吊るす形をとっていた。
お話しを聞いてみると「以前、テレビで芋がらが体によいと放送された年には高く売れました。
「マスコミの力ってすごい」と、笑いながら答えてくれた。
寒さが厳しくなってからは、芋がらを水で戻して煮物や味噌汁などにも使えるとあり、本当に便利な食品だ。
芋がらは、不溶性食物繊維を豊富に含むため、赤色の芋がらに含まれる「アントシアニン」には、眼精疲労改善などの効果も期待されるそう。
ちょっとひと手間をかけて、昔食した「おばあちゃんの味」にふれるのもよいかもしれない。
【増田啓子】
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