ジャズと教育【 楽しいけど楽じゃない】

オリ・パラの選手も含めて多くのスポーツ選手が試合に向かう際に言う言葉が「楽しみます」です。
初めて聞いた時はあの厳しい勝負の世界で「楽しむ」はちょっと合わないのではないかなと思ったものです。
しかし、試合をこれまでの苦しい練習で培った力を発揮する晴れ舞台と考えれば合点がいきます。
運動会や部活の試合も同じ。
子供たちが燃えるのはそれまでの苦しい練習があればこそなのです。
適当に練習していたのでは勝った喜びも負けた悔しさもありません。
苦しかった努力が感動の原動力になっているのです。
そう考えると漢字テストや定期テストも同じはずですが、残念ながらスポーツ程の感動はなさそうです。
ライブやコンサートでプロミュージシャンも「演じている我々が一番楽しいんですよ」とよく言います。
特にジャズのライブで聞くことが多いのですが、観ている側にもその楽しさは伝わってきます。
目の前で唸るようなソロを吹くメンバー、すぐ後ろでは心地よいビートを刻でくれるリズムセクションがいる。
そこに加わってアンサンブルを創りあげているのです。
プロであっても楽しくない訳がありません。
その裏には当然ながら地道な練習、血のにじむような練習があるはずですがスポーツであれ音楽であれ力を発揮する場は間違いなく楽しいのです。
これまで私も含めて大人たちは子供たちに苦しみに耐えることばかりを強調してきたような気がします。
これからの時代を考えれば確かに楽しいことより辛いことの方が多いでしょう。
だからこそ子供たちには楽しい世界があることをもっと強調してもいいのではないかと思います。
その為にはまず大人が楽しんでいる姿を示す必要がありますね。
【「共栄大学客員教授・岩槻Jazz 代表」今村信哉(Shinya Imamura) 】

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