古代米(黒米)作りを岩槻で。 藁細工の伝統継承にも挑む

古代米収穫作業

食品でも取り上げられる古代米(黒米)を栽培している小さな田んぼが、区掛付近の市民の散歩道としても親しまれる農道沿いにある。
地域おこし活動をしているNPO法人「ためぞうクラブ」が田んぼを借りて3年ほど前から栽培を始めたが、毎年異なる自然農法に挑戦しているものの、毎回のように試行錯誤している。
目標は数ある農業機械の使用をできる限り少なくして、なおかつ生産効率を上げる農法を確立することだという。
理想は、田んぼを耕さず、種をじかに蒔いて田植えをしない、除草剤も化学肥料も使わない、収量が減っても費用と手間のかからないコメ作りだ。
今年の黒米栽培では、肥料はいっさい使わずにトウモロコシの粉で作った腐るビニールシートで除草効果を得るために敷き詰め、ある程度の効果は確認したが直播きには失敗してやむなく人の手を使った田植え作業をすることになった。
地元で藁細工の伝統を残そうと活動している方たちから、この古代米のワラを使うと仕上がりがきれいになるとのことで、天日干しの長いワラが欲しいとの声が上がり、手作業の稲刈りや脱穀作業にも手伝いに来てくれていた。
このワラを使った正月飾りの体験教室が平成29年12月9日に行われる。自然栽培挑戦中の黒米も地域のや仲町の喫茶店タマコチで販売されている。また、この黒米を使った岩槻のおみやげ品作りも進めているが、どんな岩槻名物が生まれるのか楽しみだ。【編集部・奥山】

古代米の田植え

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