青い車と赤い車が、同じくらい遠くの道路を走っています。
どちらのほうが近くにいると感じるでしょう!?
距離が同じなのだから同じように見える? …わけではないのです。
赤やオレンジなどの暖色は、「進出色」と呼ばれ、背景の色から浮き出して近くにあるように見える色です。
反対に青や紺などの寒色は、後ろにさがって見える「後退色」です。
青色の車は、実際の位置より後ろに見えます。
まだ車は遠くにいるから大丈夫だろうと思って道路を渡っていると、意外に早く車が接近してきて驚いたことはありませんか?
一方、進出色の赤い車は、実際の距離よりも迫っているように見えるため、無謀な横断はしなくなります。
また、大型車は近くに、小型車やバイクは遠くに見えるような錯覚を起こしやすいです。
車やバイクを運転していて、前方にいる歩行者が、なぜこの危ないタイミングで道路を横断するのだろうと思うときがあるかもしれません。
前方に歩行者を見かけたら、もしかしたら道路に飛び出してくるかもしれないと予測して、場合によっては減速することも大切です。
歩行者が道路を渡るときは、色や車両の大きさによって見える距離感が違うことをふまえた上で、安全に横断できることを確認してから渡るようにしましょう。
歩行者も運転者もお互いを思いやって交通安全を心がけたいものです。
【Kyomizu】
この記事へのコメントはありません。