岩槻城の築城に関わったとされる太田道灌。
そのひ孫にあたる資正の実像に迫った書籍『太田資正と戦国武州大乱 実像を戦国史跡』(まつやま書房)が出版された。
別称の「山楽斎」としてもなじみある資正。
関東では北条家や上杉家、武田家が覇権を争い、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康らが名を轟かせていた戦国時代の資料を編み込んだ本書には、在世当時から「伝説の武将」と言われた山楽斎の知られざる逸話が描かれている。
有名な歴史シミュレーションゲーム「信長の野望」にも登場する山楽斎は、伝令犬を操る個性的な知将としてゲームファンからも人気を獲得。
本書の出版にあたっては、中世太田領研究会の面々がこれまでの地道な研究成果をたよりに記録として残した。
岩槻の地域活性化にも繋がりうる太田道灌の存在は広く関心を集めているが、資正の足跡をたどるのもまた有意義に思える。
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